黒博物館 ゴーストアンドレディ 感想


作者はうしおととらとか、からくりサーカスの藤田先生。
今まで藤田先生のお話は読んだことなかったが、試し読みで面白かったので購入。
黒博物館シリーズは他にも何作かあるらしく、そのうちの一作。
上下巻。

■どんな話?
演劇好きな幽霊のもとに、一人の「見える人」な女の子が自分を殺してくれとせがんでくる。
天啓と信じて疑わない事が、周囲の反対によってできず、生きている意味を見失ったという。
彼女の必死で、狂気をまとった表情に、まるで悲劇の一幕が上がったような感覚を覚えた幽霊は、彼女に興味を持つ。
「お前が真に絶望した時に殺してやろう」と、女の子にとりつくことを決める。

そんな冒頭で始まる、演劇好きで、世話好きな幽霊が語るナイチンゲールの生涯。

■良かったところ
・魅力的な登場人物達
熱く、真っ直ぐで、かっこいいやつらがいっぱいでてくる。

「天使とは、美しい花をまき散らす者ではなく、苦悩する者のために戦う者のことだ。」
なんてナイチンゲールの名言初めて知ったけど、心震わすいい言葉ですね。

若干、悪役側のキャラが弱いきもするが、そんなことは些細な問題。

・熱く、丁寧なストーリー
上下巻でまとまっているだけに、最初から最後まで無駄のない展開。
綺麗な伏線回収に、涙腺崩壊します。
ナイチンゲールの生涯にこういう解釈があってもいい。

■気に食わないところ
無し

■まとめ
ナイチンゲールのことと、イギリス・ルネサンス演劇が好きになれる話。
藤田先生の話初めて読んだけど面白いっすね。




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