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働かないふたり 感想(20巻まで)

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  前に試し読みで気になっていたのを今更思い出して読み始めた。 ■どんな話? アクティブなニートが周囲を巻きこみながら織りなす群像日常劇。 「みんな違ってみんないい」が主題か。 ■雑感 正直試し読み時点で興味をもったのは春子ちゃんがエロかったから。 が、読み進めれば読み進めるほど、そんなことは忘れてしまう。 この漫画のキャラクター達は皆、他愛もないやりとりをし笑う。 その尊さを各々が理解しながら行うそれは、見ていてとてもあったかい。 この漫画のお約束として、様々な理由で人生に疲れた新キャラがでてきて、その人を心優しい主人公(ニート)がなんてことないという雰囲気で、救うっていう流れがある。 例えばめまいを起こしたおばあさんをおんぶして自宅まで運んでやり、ついでにおばあさん宅の草刈りを、皆巻き込んでやってみたりだとか。 現実に働かないって選択肢をとれば、漫画みたいに明るく生きてはいけないだろうが、こんな自由に動ける友人が欲しいと思った。 がんばらなきゃいけないとか、こうあるべきだとか、それに伴うコンプレックスみたいなものは乗り越えられる壁であり、乗り越えれば一気に視野が広がって人生たのしくなるぜ! っていうノリが手を変え品を変え全編通して続く話だが、たまにそれが気色悪く感じられることもある。同調圧力やめろっていう同調圧力っていうんだろうか。 でもそんな俺みたいな、斜に構えたやつも楽しめちゃう懐の深さがある漫画だと思いました。