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去年の僕の中でのマンガ大賞

 なんやかんや忙しく、ここ最近ブログを更新する体力がなかったが、来年読み返して楽しむ為に2020年で一番面白かった漫画を文字にしておく。 ■2020年に購入したマンガ冊数 818冊。 この中から個人的に面白かったものを選ぶ。 ■ふわっとした選考基準 ・僕の心に響いたマンガである 僕を感心させたり、泣かせたマンガであればあるほど上位。 ・比較的に新しいマンガに絞る。 具体的にいつ始まったとかは調べてないので、あくまでも"去年初めて知ったマンガ"程度の仕分け。 ■一般部門 1位 ・マイホームヒーロー 去年の終わりごろに見つけた一冊。 設定はよくある風なんだが、特筆すべきは主人公の描写。 人間の命に対する主人公の姿勢が静かに狂っていて、その描写がとにかくうまい。 ↑だけだと、厨二マンガみたいだが、そういう話ではないです。 2位 ・左利きのエレン 感想は前に書いたので割愛。 単純明快な熱血ものは面白いですね。 ・・・でも天才パートは糞 3位 ・アオアシ スポーツ系マンガの割に暗めなテンションのマンガ。 でも、熱い。面白い。 ■恋愛マンガ部門 1位 ・僕の心のヤバイやつ 2020年で一番読み返したマンガ。 未だに僕の生きがいです。隔週毎に悶えている。 恋愛マンガは麻薬と同じですね。 2位 ・対ありでした。 面白い! 初めて百合もいいねって思いました。 ※作中に同性愛を示唆する描写は限りなく0です。 3位 - (一昨年から継続で読んでいるものしか選べそうなのなかった。) ■2020年の総評 今年読んだマンガは泣けるマンガがなかった。 なので、ここ数年感動系ばかりを僕の中でのマンガ大賞にしてたが、今年は毛色が違う作品に。 だからと言って、面白さが劣っているわけではないです。 今年も面白いマンガに出会えることを祈ります。

働かないふたり 感想(20巻まで)

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  前に試し読みで気になっていたのを今更思い出して読み始めた。 ■どんな話? アクティブなニートが周囲を巻きこみながら織りなす群像日常劇。 「みんな違ってみんないい」が主題か。 ■雑感 正直試し読み時点で興味をもったのは春子ちゃんがエロかったから。 が、読み進めれば読み進めるほど、そんなことは忘れてしまう。 この漫画のキャラクター達は皆、他愛もないやりとりをし笑う。 その尊さを各々が理解しながら行うそれは、見ていてとてもあったかい。 この漫画のお約束として、様々な理由で人生に疲れた新キャラがでてきて、その人を心優しい主人公(ニート)がなんてことないという雰囲気で、救うっていう流れがある。 例えばめまいを起こしたおばあさんをおんぶして自宅まで運んでやり、ついでにおばあさん宅の草刈りを、皆巻き込んでやってみたりだとか。 現実に働かないって選択肢をとれば、漫画みたいに明るく生きてはいけないだろうが、こんな自由に動ける友人が欲しいと思った。 がんばらなきゃいけないとか、こうあるべきだとか、それに伴うコンプレックスみたいなものは乗り越えられる壁であり、乗り越えれば一気に視野が広がって人生たのしくなるぜ! っていうノリが手を変え品を変え全編通して続く話だが、たまにそれが気色悪く感じられることもある。同調圧力やめろっていう同調圧力っていうんだろうか。 でもそんな俺みたいな、斜に構えたやつも楽しめちゃう懐の深さがある漫画だと思いました。

左利きのエレン 感想(12巻まで)

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  広告、口コミ等で気になってたので読んでみた。 キャッチコピーは天才になれなかった全ての人へ、だそうです。 ■どんな話? デザインの世界を舞台にした(多分)サクセスストーリー。 この作品は凡人の社畜が挫折を繰り返しながらも前に進むパートと、天才たちがイキり散らかすパートに分かれており、交互にパートが切り替わりながら話は進む。 ■雑感 凡人パートは主人公の青さが非常に良い。 ヘタレで色々足りてないけど、足りない部分を補うためにはなんだってやる主人公はとても共感できる(プライベートは屑だが)。 サラリーマンになって気が付けば丸くなってる自分に気が付いて落ち込んで、だけどやっぱり夢が諦めきれない。 自身の才能、理想と現実に抗う姿はまさに少年漫画の主人公だ。 こういうのがみてぇんだよな。 対する天才パートは、序盤こそ魅力があったが段々味がしなくなってきた。 凡人側と絡み、過去のトラウマを克服するまでの流れは最高だったんだが。 なろうの無双ものは結構楽しめるんだが、なんでだめなんだろうなぁ。 天才共の癖に妙にキャラが斜に構えてるのが気に食わないのかもしれない。 凡人パートのみなら最高の一言の作品だが、天才パートと抱き合わせになってるので総合的には・・・やっぱり最高の作品です。 なぜなら普通に天才パートは読み飛ばせばいいだけなんでね。 リアル過ぎないがある程度説得力があるストーリー、凡人が才能と戦うというシチュエーション。とても俺好みの作品でした。 これでピンポンみたいにやっぱり才能には勝てなかったよってなったらぶちぎれます。

サルチネス 感想

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  作者は稲中卓球部やわにとかげぎすの古谷実先生。 読んだのは3か月程前なので新鮮な感想ではないが、良い作品なので読書の軌跡を残す。 ■どんな話? 妹が好きでたまらないアッパー系社会不適合者のおっさんが、妹のため、自分のために、周囲を大いに巻き込みながら奮闘する話。 ■雑感 とにかく汚い! おっさんは見た目も行動も言葉もなにもかも汚くて、そんなおっさんが主人公のこの漫画は、綺麗な描写のページは極稀だ。 だが、おっさんがやってることは方法はともかく、目的は純粋過ぎるほどに純粋。 見た目は汚いが、目的は綺麗なおっさんがなりふり構わず突き進む様は痛快で読んでて楽しい(ちょっと鬱陶しいが)。 そしてところどころで泣かしにかかってくる。 愚直さは笑えるけど、ずっと見てるとその実直さに泣けてくるのだ。 ラストは特に涙無しにはいられない。 また、先生の話にしては珍しく(といってもわにとかげぎすとヒメノアールしか読んでないけど)犯罪が絡まない。 いつもの、ダメ男+そんなダメ男が好きな美女+日常に潜む仄暗い狂気の3種の神器が揃った話ではなく、この話の構成要素はダメ男(女)達+(比較的)常識人な妹だ。 つまり何かよくわからない恐ろしいものに邪魔されず、心行くまで先生の描く日常ものを楽しめる話、というわけだ。 主人公の方向性が今までとは大分違うが。 明るい気持ちになれること間違いなしの良作。読後感最高でした。

近況 8/31

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少なくとも今年はひと月に1回は日記を書きたいので無理やり書く。 コロナ自宅待機があけて仕事がまともに再開されて以降、中々趣味に向かう体力が確保できず、平日は家に帰ったらスマホで配信みながらゴロゴロして寝るの日々が続いている。 昔は一日にゲームしない日なんて存在しないくらいだったのに、歳をとったのか、単に楽に暇を潰せるほうに流れているだけなのか。 ツシマは買った。面白いと思ったが、南半分を解放したところで、やり遂げた感を得、休止中。再開するのは何年先になるやら。 ここからが本題。HoI4を始めた話。 夏休み中にはどこにもいけないし、昔投げ出したゲームをやろうと思い、HoI4を起動。 HoI4(Hearts of Iron IV)は、、第二次世界大戦を舞台に、プレイヤーは各国の国家元首となり如何に自国を発展、生き残らせるのか、というゲーム。 ドイツでソ連+連合諸国に打ち勝ったり、日本でアメリカ潰してみたり、フランスで枢軸からの猛攻に耐えてみたりと、色々遊べるゲーム。 大国以外にもどんな国でも遊べる自由度の高さが売り。 周りがおもろいおもろい言うから買ったものの、わけわかんなくて即効で詰んだゲーム。 過去の反省を活かし必死に解説動画をみて、なんとか遊べる様になった(つもり)。 昔は相当苦手意識のあったシミュレーションゲームだけど、簡単なシステム理解するまで我慢すれば案外楽しめる。 (...といっても理解するのに20時間くらいかけたが) 初めてドイツプレイで何もかも支配できたときは凄い達成感があった(もちろんセーブロード無しだぞ!!)。 が、友人にどや顔で画像で報告したらあなた軍集団システムしらず?と煽られてしまった。 軍集団システムは本当基本的なシステムで、今思うと知らないと恥ずかしいレベルなんだが、知らなくてもなんとかなってしまうのだ。 この様にゲームを進めるうえで最低限知らなきゃいけないこと以外は、知らなくても何とかなる(当たり前だが)。 ここらへんの感覚が昔の自分にはなくて、膨大な知識を最初からもってないとプレイできないと思い込んでた部分があった。 もうかれこれ100時間くらい遊んだけど、まだまだ遊べるいいゲームだと思う。 今は必死でカルリスタスペインの実績解除を目指してプレイしている(フランスを併合する?やつ)。 無政府主義スペインで内戦に勝つだけの実績解除にすら

【LoR】ガントレット7勝した 【シングルトン ガントレット 2020】

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初めてガントレット7勝できたので。 ・デッキコード CEAAABACAIAASCQGAIBQCAQDAQCQSCIBAAGA6FQ5EYTSWLJTC4AQGBAGB4IBCEYUDANB4HZBEMSSMKBMF4YDEMZVG4 ■ガントレットとは? 毎週ルールの変わる構築で、2回連続敗北か、7勝するまで試合を行うモード(7勝目のみ1敗北で終了)。 今んところ、構築でできる範囲限定の酒場の喧嘩。 先週は通常の構築、今週はハイランダー限定の構築。 ■7勝したデッキについて ミッドレンジノクサスデマーシア。 ドロソは、査定者一枚のみで、強いカードを順番に並べて勝つデッキ(7並べ)。 ランクでは入れることのない、破城槌とか、オーロック・グリントホーンがいい味だしてました。 3回のトライで7勝までいけました(内訳:6-4-7)。 ■今回のガントレット(ハイランダー)の環境について ミッドレンジが多い印象。・・・というよりは、 ・1,2マナ帯の強いカードが、特定のカードに偏っているため、同一カードを複数入れられない今回は、アグロを組み辛い(2地域縛りが無ければ組めたかも)。 ・コンボデッキは言わずもながら無理で、できてコントロールくらい という感じか。 といってもコントロールというよりは、後ろよせミッドという感じ。 色んなデッキをみたが、よく見たのは、フレヨルドタッチ、ノクサスタッチか。 使われてない地域は無かったと思う、シャドウアイルがちょっと少なかったかな? 意外とニャルマゲドンデッキを使ってる人は少なかった。 自分自身、最初せっかくだからと思って組んだが、普通のミッドレンジに速度で勝てず諦めました。 ニャルマゲドンのためのルールといってもいいのに悲しすぎる。 ■今回のガントレットの雑感 前述の通り、ニャルマゲが流行ることもなく、結局いつもの面子で殴り合ってる、という感じがしてしまうルールだった。 ただ、普段使わないチャンピオンを使えたので、その点は良かった(開幕お互い6体のチャンピオンが表示されるのは圧が凄い)。 ガレンとか単体性能最強クラスなんだね、助けられました。 前回の通常構築と比べたらまだ面白いけど、次回はもう少し特殊なルールにしてほしい。

告白 感想

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五年に一回あるかないかの活字が読めるテンションになったので、この機を逃さぬ内に適当に目に入った小説を読む。 今回読んだ湊かなえの告白は、2008年に発表されたいわゆるベストセラーで、2010年に映画化もされた超有名な作品らしい。 恥ずかしながら全く知らなかったが、そう言われるとこの表紙に見覚えがある気がしてくるから不思議だ。 ■どんな話? 三者三様の視点から語られる復讐劇。 ■雑感 主題は、愛。(だと勝手に決めつけます。) 自己愛、友愛、家族愛、生徒への愛、無償の他者への愛。 作品には歪みに歪んだ様々な愛の形が描かれる。 そして一貫しているのは、愛は常に他者に理解されぬ(一番分かってほしい相手にさえ)、一方通行なものであるということ。 傍からみて、空回りしたり、大げさだったりする、滑稽なそれを、皆笑い、逆に笑われる。 だが、それは彼らにとっての生きる意味であったり、自己を保つために必須なものであるのだから必死である。 愛は常に他者に理解されぬという部分を、語り手を章ごとに切り替えることによって、うまく表現しており、話が進むにつれて難解な謎が解けたような、すっきりした感覚が得られる。 意外性の連続で、読んでてうまいなと思わせる構成。 話自体は、好みであるかと言われると微妙なところではあるが、後半は完全に引き込まれていたので、面白いお話でした。