にっき

少年マガジンで連載するらしい聾の形という漫画の読み切り版をあまり褒められたものでない方法で読んだ(読み切り版に関しては作者は黙認しているらしいから許しちくり)んだが
面白いと思った
これをチープな鬱物語だなと切って捨てることは俺にはできなかった

補聴器を無理やりぶんどった時の出血の描写、先生の指導には全く動じてなかったいじめっ子達が具体的な被害(お金)の話をされた途端、目の色を変えて各々の保身に走りだす描写
とても生々しくて良いと思った
特に後者、小学生ってそうかもなぁと妙に納得してしまった 
どんなに馬鹿なクソガキでもお金の重さ(自分にとってというよりは親にとって)を理解しているし、親に失望されたくない=愛情を欲しているものだよなぁと

別にそういう点に少しだけリアルを感じるから面白かったと思ったわけではない
というか、西宮さんの聖人ぶりはあまりにも非現実的であるのでそもそもリアル志向の話ではないか

俺が最も評価したいのはオチ
5年経ち未だに例のノートを持っている主人公、西宮さんのために手話まで覚えた主人公、そしていざ西宮さんに出会って発した言葉は謝罪の言葉ではなく、「俺とおまえ・・友達になれるか?」(字面通りの意味ではないんだが、いや、字面通りの意味か)
熱すぎる展開だと思った もうね、こういうのに本当に弱いわ

西宮さんは多分主人公の事を、というか誰も恨んでいないのだろう
対して主人公はきっと許してもらえるとは思っていなかったに違いない

でも一つだけ、あの時西宮さんが言いたかったことはこういう事だったんだろう?とだけ伝えたかった
人と心を通わす事を諦めてしまいノートを拾わなかった西宮さんに、思いはちゃんと伝わったのだと伝えたかったのだろう 
あの時の思いはちゃんと伝わっていたのだという意味でノートを忘れ物だといって渡したのかも知れない

こういうのも伏線回収っていうのだろうか?ちょっと違うかしら
なんにせよ読了後に物凄く爽やかな気持ちになれる作品でした


不満点を挙げるならば後半スケープゴートにされた主人公が一体どのようにして卒業の日まで過ごしたのか少しでもいいから描いてほしかったところか

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