僕の心のヤバイやつ 感想(3巻まで)


あの「みつどもえ」の桜井のりお先生の新作兼、僕の最近の生きがい。

■どんな話?
悶えること間違いなしの恋愛もの。
つまり、ヤバイやつ。

■登場人物からみたヤバさ
主人公の、京太郎君の魅力がヤバイ。
その異様に自分に自信がない彼は、息をするように相手を慮れる男。
表には出さないが死ぬほど素直(矛盾などない)で、自身を客観視できている彼の一挙手一投足は、いちいちえもえものえもなのだ。

対するヒロインの山田ちゃんもヤバイ。
彼女のどこまでわかってんのかわからない態度がヤバイ。
なにもかもかわいいし、やばやばのやば。

■描写からみたヤバさ
この漫画はモノローグの使い方が非常にうまい。
主人公以外のモノローグは徹底的に廃しており、ひたすらに京太郎君からみた世界が描かれる。
そして、そんな京太郎君のモノローグですら、彼の深層心理の部分は描写されない。
話の中の小さな一コマが、京太郎君自身も意識しないうちに彼の行動に影響を及ぼす。

京太郎君が頭で考えずに行ったその何気ない行動が、ひたすらに山田ちゃんに突き刺さっていく様はとにかくエモい。

散りばめられた小さな伏線が、一切説明描写無しに回収される。
だが、わかりやすい。
この漫画は丁寧すぎるほど丁寧な漫画である。

■総括
一味違った、男性向け恋愛漫画。
面白いです。
今(3巻)がもっとも脂の乗っている時期だと思うので、ここからにもさらに期待。

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